ドライカットって何?



普段、美容室に行くとシャンプーの後にウェットカット(濡れたままの状態でのカット)を行う場合があるかと思いますが、それとは違い、完全に髪を乾かした状態でカットしていくカット技法のことを「ドライカット」と言います。(お店によっては、ウェットカットで質感をコントロールした後にドライカットを行うこともあります。)


濡れている髪と乾いている髪とでは、ボリューム感・髪の癖・生え癖・毛流れ等が全然違います。


それら全てを自然な仕上がりの状態で、繊細な動きを掴み確認しながらカットする技法がドライカットです。


細かくカットしていくため手間はかかりますが、美しく手入れのしやすいカットスタイルを作り出せる技法の一つと言えます。


つまり、完全に乾かすことにより、髪の生えぐせや髪質がはっきりわかり、普段の状態にぴったりフィットしたスタイルが実現するのです。


特に前髪はくせが出やすく生え際が浮きやすい為、カットとする時はドライカットをする美容師さんが大半を占めると思われます。


現在ではドライカット専門店もある程、浸透しているカット技法です。


ドライカットが合う髪質と髪の長さとは?


一番向いている髪質は、髪が広がってしまう人です。


美容室に行った日は落ち着いていても、「時間が経ったらふくらんできた」「自分でスタイリングをすると広がってしまう」という人はたくさんいます。


ウェットカットだと濡らすことにより髪質が変化して、ボリュームが隠れてしまい、ふくらみやすい髪質なのかどうかがわかりづらいのです。


そのため、乾かしてみると髪のクセが出てギャップを感じてしまうことがあります。


ドライカットなら、普段の乾いている状態の髪を見て、広がりやすい箇所の毛量を調節することが可能です。


また、髪の生え方の問題により、つむじのあたりの毛が乾くと立ってしまう人がいます。


そんな時、濡れた状態だと立ってしまう髪のクセは判断がつきませんが、ドライカットなら、切ってはいけない髪の部位がはっきり見えるのです。


ドライカットにおススメの長さとは?


ドライカットにオススメな髪型を挙げるとしたら、ショートヘアやショートボブスタイルです。


これらは骨格が出やすく、毛流れが重要になるスタイルなので、見極めをしながらドライカットで調整すると、どの角度から見ても美しく、なおかつ扱いやすい髪型が手に入ります。


逆に、ドライカットが適していないと言われる髪型もあります。


それは、切り口がきっちり揃ったワンレングススタイルや、パツンとしたおかっぱスタイルなどです。


技法にもよりますが、ドライカットは毛先が筆の先のように徐々に細くなっていくよう丁寧に切り込んでいくため、パツンとした印象のカットの場合はウェットカットを用いることも少なくありません。


ドライカットのメリット


髪が濡れている状態ではカット中も仕上がりがイメージし辛いですよね…ドライカットはその心配がありません。


ドライカットがどんなのものなのか…ということはお伝えさせて頂きましたが、ではドライカットのメリットについてフォーカスしていきます。


ドライカットのメリットと言えば、まずは希望通りのシルエットが作れることが挙げられます。


ドライカットの場合、カット中もお客さんは普段の髪型に近い状態になるため、鏡越しにシルエットを確認しつつカットをしていく様子を見ることができ、「もう少し削ってほしい」「そのあたりでストップで!」という風に、細かな注文もしやすいです。


また、髪の毛が自然に落ちる位置を確認しながら、希望のデザインに沿って彫刻的に削るように切り進めるため、1か月、2か月先までスタイルが崩れず長持ちすること、そしてセットがほとんどいらず、乾かすだけでまとまるというのもメリットです。


つまり、必要なところをを必要なだけ削ること、無駄に毛量を減らさないこと…


こうしたドライカットの特徴により「持ちが良く、再現性が高く、手入れがしやすいスタイルが叶う」ということがドライカットの最大のメリットになります。


ウェットカットとドライカットを組合わせるなど、美容師さんの力量によりカットで髪の悩みが解消されることもあります。


ウェットカットだけだと大まかな印象のカットになってしまいますが、ドライカットを加えることによって、毛流れや毛先の質感まで狙ったニュアンスを表現することができ、自然なカットラインが叶います。


また、力量のある美容師さんにお願いすれば、くせ毛を生かしてパーマのように動きのあるヘアスタイルにすることもできる場合があります。


今までくせ毛に悩んでいた方の場合、パーマや縮毛矯正といった薬剤施術に頼らない解決方法になり得るかもしれません。


ドライカットのデメリット


カットで髪が痛むのは嫌だな…と気になる方は、ドライカット専門店を調べてみるのも良いでしょう。


では、ドライカットのデメリットというと、どんな点が挙げられるのでしょうか?


まず、ドライカットは、よりハイレベルな技術が必要となり、当然多くの練習、鍛練が必要となります。


なぜなら、乾いた状態の髪は硬く、ハサミとの摩擦が生じやすくなり、ウェットカットに比べて髪が傷みやすい傾向にあるからです。


正しいドライカット技術を習得している美容師さんであれば、髪が傷む事を最小限に抑えられる便利なカット技術になるのですが、ドライカットはまだまだ勉強中…という方の場合、逆に毛先が傷み、枝毛などが増えてしまう場合もあるようです


施術時間がウェットカットの2倍かかる事もあります。予約する際は注意して下さいね。


もう一つ、ドライカットは通常のカット技法に比べて時間がかかるということが挙げられます。


くせや毛流れに合わせ、個々に合ったカットができますが、作業が緻密な分、時間を要してしまいます。


最初にウェットカットを行い、大まかなカットを行った後にドライカット…という場合は一般的な時間内(30分〜60分程度)で仕上がることがほとんどですが、最初から最後までドライカットを行う美容室の場合、60分〜90分程度は見ておいた方がいいかもしれません。


もちろん、この辺りは事前に知識があれば問題のない範囲かと思います。


ドライカットでの施術を受けるなら、しっかりとした技術のある美容室を選ぶことと予約時に所用時間を確認し、時間に余裕のある時に予約するのがオススメです。


最後に


ひと昔前は髪を軽くしようとすると、むやみにすきばさみですくために、髪がバサバサになって見えるということも多々ありました。


今は美容師さんの技術の進化もあり、ドライカットというハサミ一つで行う丁寧な技術で、個々の髪質や髪型を見極めながらカットしてもらうことができるのです。


 

もし、くせ毛や毛量が多くて悩んでいるなら、ドライカットを取り入れている美容室を探すのは一つの解決手段になるかもしれません。


髪の乾かし方やワックスのつけ方など、的確なアドバイスをもらい、理想の髪型に近づけましょう。