美容師のハサミについて
美容師のハサミについてのお話をさせて頂きます。

美容師のハサミについて


「美容師さんのハサミは一般のハサミと何が違うの?」


このような質問をされることもありますので、今回は「美容師のハサミ」について少しお話をさせて頂きます。



ハサミの各部分の名称


1、静刃
固定して動かさない刃の事を静刃(セイバ)といいます。静止している刃なので静刃と書きます。


2、動刃
静刃が動かさない刃に対して、動かす側の刃の事を動刃(ドウバ)といいます。


3、裏すき
刃の内側の微妙に窪んでる部分を裏すきといいます。 鋏の良し悪しに関わる重要なポイントの一つです。


4、ネジ
平らなネジや手で調整できるネジなど様々な種類があります。開閉の硬さの調整は勿論ネジは鋏の切れ味に大きく影響します。


5、ハンドル
デザインにより使い勝手が違うので、鋏を選ぶ際に一番重要なポイントです。


6、ヒットポイント
開閉した時、音を消す役目や開閉の衝撃を吸収する役目があります。主にゴム製かステンレス製のヒットポイントが一般的です。


7、小指掛け
はさみを使用する際、小指を掛ける部分です。 コユビカケやショウシカケといいます。


8、刃線
刃がついているラインの事を刃線と言います。刃線の角度を鋭い鋏は切れ味は良く、毛が逃げない傾向があります。逆に鈍角なシザーは毛が逃げるが、引っかかりが少なくなります。


ハサミの種類


鋏にもたくさんの種類がありますが、おおまかに2つに分けることができます。


カットシザー

直刃の鋏で、主に髪型のベースを作っていく時に使います。
切り口はパッツン。美容師は「ブラントシザー」と呼びます。



セニングシザー

刃がくし状になっており、髪の毛の量を軽くする時に使います。一般的には「すき鋏」と呼ばれていますね。



用途によって使い分けるので、美容師さんの腰にぶら下がっているシザーケース(鋏入れ)を見たらいくつも挿してあるのが目につくと思います。


・サイズ
・刃の形状
・デザイン


などから自分の手に合ったものを選びます。


当然予備が無いと、ハサミが不調になった時に仕事ができないので、カットシザー2本、セニングシザー2本は用意している美容師が多いので最低でも4丁は所有している場合が多いです。


ハサミの材質


ハサミの材質も実はかなりの種類があります。


ステンレス鋼

鋏以外にも多くの製品に使われているステンレス鋼。ステンレスとは“サビにくい”合金のこと。サビやすい鉄という素材に、サビを発生しにくくするクロムやニッケルという素材を混ぜることで、サビに強い素材=「ステンレス鋼」が作られるのです。濡らした髪をカットすることも多いので、サビにくいハサミというのは必須です。


コバルト系ステンレス鋼

名前の通り、コバルトという素材が混ざったステンレス鋼のこと。非常に硬い素材のコバルトが含まれるステンレス鋼は、一般のステンレス鋼よりも刃こぼれしにくいと言われています。コバルトがいくら含まれているかで硬さが大きく変わります。


ステライト

コバルトを主な成分として、約30パーセントのクロムと4パーセントから15パーセントのタングステン(非常に硬い素材)が含まれている合金のことで、硬く・磨耗もしにくいのが特徴。「ビシライト」と呼ばれることもあります


ハイス鋼

不純物が少なく、耐久性が高いのが特徴。粉末状の鋼材をすばやく焼いて固めるという難しい製法で作られるため、「粉末微粒子鋼」と表記されることも多い素材です。


ダマスカス

とにかく硬く、加工が難しいのが特徴のダマスカス。金属が何層にも重なったような波状の美しい模様が特徴的な素材で、現在最も耐久性が高いといわれています。


材質も美容師一人一人のこだわりがあるので、自分に合ったものを選びます。


メンテナンス


美容師の鋏は錆びない事が大前提として作られていますが、当然しっかりメンテナンスしなければ切れ味も悪くなり、錆びたりもします。


逆に、メンテナンスをしっかりしていれば、長い事使い続ける事ができます。(しっかりメンテナンスをすれば10年以上は使用することも可能です。)


では、メンテナンスはどのようにするのか??答えは1つ。


専門の方に研いでもらいます。(包丁を研ぐのと同じ感覚です。)


そうする事によって切れ味が維持され、お客様の髪を傷つける事無く、より綺麗な裁断がなされ、枝毛にもならず、きれいな髪が維持される。


と、いう事になります。


ちなみに...ハサミ一丁につき¥2.000~¥5.000くらいが研ぎの相場です。


ハサミの値段


ピンきりですが、1丁¥50.000~¥100.000ぐらいが相場です。


中には1丁¥300.000以上するものもあります。


 

ちなみに、ハサミは自分のお金(自腹)で購入します。


美容師はハサミが無いとできない仕事ですのでとてもハサミを大事にしておりますのでご安心してご来店ください。